婦人科|清見台レディースクリニック | 木更津の産科、婦人科、血管外科、女性内科、フットケア外来

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婦人科

世代別の代表的疾患(婦人科)

GYNECOLOGY

婦人科

婦人科は同じ症状でも、受験を控えている時期、性の悩み、結婚を控えている時期、閉経前後の時期など、
ライフステージによって治療方法が異なります。

思春期

GYNECOLOGY

初潮(月経発来)や体の発育など多彩な変化がおこり、
環境の変化やストレスなどで、気持ちやカラダが敏感に影響する時期です。

代表的疾患

子宮頸がん予防をするために・・

予防には病気にならないようにする1次予防、早期発見を目的に行う2次予防があります。子宮がん検診は2次予防にあたります。1次予防にあたるのがHPVワクチン接種です。初めての性交渉経験前に接種することが最も効果的であり、小学校6年生~高校1年生までは公費で受けることができます。

それ以降は自費になります。今までの研究成果から、性交後であっても26歳以下の女性においては、あきらかな感染予防効果を認められており、接種が勧められています。

月経不順

初潮から約6年間は月経のリズムが整わないことがよくあります。あまり神経質に考えず経過を見守りましょう。但し、出血が何週間も続いたり、月経血が多量であるなどの異常がある場合は一度受診ください。

無月経

月経には個人差がかなりありますが、15歳を過ぎても初潮が来ない場合は一度受診をおすすめします。

月経困難症(生理痛、過多月経)

子宮筋腫や子宮内膜症が原因のこともあれば、原因となるような疾患がなくても症状を引き起こすことがあります。治療法は痛み止めや漢方、ホルモン剤などがありますが、受験シーズンや大切な試合を控えている場合には早めにご相談ください。

PMS(月経前症候群)

月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快するものをいいます。症状としてはイライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下などがあります。治療法は対症療法、漢方薬、ホルモン剤などがあります。

成人期

GYNECOLOGY

子供から大人の女性へ、妊娠や出産などたくさんの変化がおこる時期です。
様々な変化に伴い、身体の変調も起こってきます。

代表的疾患

不正出血

月経以外の出血を不正出血といいます。がん、ポリープ、膣炎など原因疾患によっておこる不正性器出血と、ホルモン異常などの機能性出血、排卵時に出血する排卵出血があります。真っ赤な出血の場合もありますが、茶褐色であったり黄色であったり様々です。がんの可能性を否定するためにも、不正出血がある場合には受診をお勧めします。

月経不順、無月経

月経開始日から、次の月経が開始するまでを月経周期といいます。月経には期間や出血量など個人差がありますが、月経周期は25日~38日であれば正常です。

  • 稀発月経:周期が39日以上と長いとき。
  • 頻発月経:月経周期が24日以内と短いとき。
  • 続発性無月経:妊娠以外で3カ月以上月経のこないとき。
  • 原発性無月経:18歳以上になっても1度も月経のないとき。

続発性無月経は過度のダイエット、肥満、ストレスや環境の変化などが原因でホルモンのバランスが崩れおこることがあります。その他、脳下垂体の腫瘍などが原因のこともありますので時には注意が必要です。

不妊症

不妊の状態とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交渉をしているにもかかわらず、1年間妊娠しないものをいいます。

原因として、女性側の原因(卵管因子、排卵障害、子宮奇形など)、男性側の原因(精子数、精子運動率など)があり、現在では半々の割合だといわれています。35歳以上の方では早めの医療介入の検討をお勧めしますが、少しでも心配なことがあれば、ご相談ください。

子宮内膜症

通常は子宮内膜にある内膜細胞が異なる場所(卵巣やおなかの空間)に発生してしまう病気です。月経痛や過多月経をはじめ、骨盤内臓器の癒着を引き起こし、卵管の通過障害や着床障害などの不妊症につながります。また卵巣にできた場合には卵巣のがん化にも関与しているといわれているため、継続的な経過観察が必要になります。

子供を産み育てる世代(生殖年齢層)にある女性の5~10%は子宮内膜症に罹患していると言われています。

おりもの異常

腟自体には自浄作用があり、膣内を酸性に保ちながら雑菌などの繁殖を抑制し腟内環境を守っています。ストレスや体調不良などで自浄作用が低下し、腟炎を発症します。腟炎になるとおりもの増加、外陰部かゆみ、匂いが気になる、などの症状がおこります。また性感染症によっても、同症状が起こることもあります。

カンジダ膣外陰炎

カンジダとはカビの一種です。ストレス、妊娠中、糖尿病、抗生剤やステロイド内服中など免疫力低下時に発症することが多いです。その菌が膣内に繁殖し、外陰部のかゆみや酒かすのようなおりものなど症状が現れます。治療により劇的に良くなるので、我慢せず受診してください。

STD(性行為感染症)

主なものとしては、クラミジア・淋菌・梅毒・性器ヘルペス・HPV感染(子宮頸がんの原因ウイルス)・尖圭コンジローム・トリコモナス・カンジタ・B型肝炎・AIDSなどがあります。症状は無症状のものから痛みを伴うものなど多様です。

子宮頸がん

子宮頸がんのほとんどがHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を契機に発症します。以前は発症のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性に増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。国内では、毎年約1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約3,000人が死亡しています。初期には無症状であるため、定期的な検診が大切です。

卵巣腫瘍

卵巣腫瘍は、一般に腫瘍が小さい場合は無症状のことが多いため、定期的な健診にて発見されることが多いです。5cm以上の場合、付け根部分がねじれたり(卵巣腫瘍茎捻転)、破裂したりして激しい下腹痛が出現することもあるため、手術を考慮します。卵巣腫瘍の約90%は良性で、約10%が悪性とされています。

壮年期

GYNECOLOGY

カラダの変化だけではなく、ご家族や社会的にたくさんのものを背負って来られた時期です。
一人で我慢せずに相談しましょう。

代表的疾患

子宮体がん

子宮体がんは子宮内膜から発生するがんです。未産婦の方や肥満の方は女性ホルモンに暴露されている期間が長いため、子宮体がんのリスクが上昇します。子宮頚がん検診のみではわからないため、閉経近くの年齢となり、月経なのか不正出血なのか自己判断できない場合には、子宮頸がん健診時に体がん検診を追加することをお勧めします。

萎縮性腟炎

女性ホルモン低下により、腟内は脆弱になり容易に腟炎がおこります。慢性的な炎症が持続して外陰部や尿道周囲の違和感の症状がある場合には治療適応となります。

更年期症状

閉経前後になるとホットフラッシュ、多汗、めまい、関節痛、イライラ、落ち込み、倦怠感など様々な症状が現れます。症状によりホルモン治療、漢方薬、プラセンタ注射などの治療を行います。

子宮下垂、子宮脱

子宮は骨盤内に靭帯でつりさげられている、いわばハンモックのような臓器です。妊娠、出産、加齢に伴う靭帯の損傷が原因で緩んできてしまいます。そのため、子宮を支えきれなくなり子宮が下がったり腟外へ脱出します。

子宮下垂・脱は、子宮が元の位置より下降したものを子宮下垂といい、これがひどくなり外に脱出した状態を子宮脱といいます。脱出の程度により子宮の前後にある膀胱や直腸を巻き込んで脱出することもあり排尿困難、排便困難になることもあります。治療としてリング挿入、手術(メッシュ固定、子宮摘出術)があります。

骨粗鬆症

骨粗鬆症とは、骨量が減って骨が弱くなり、骨折しやすくなる病気です。女性ホルモンの減少に起因して起こる病気のひとつです。日本には約1,000万人以上の患者様がいるといわれており、高齢化に伴って増加傾向にあります。骨折すると、その後のQOL低下につながります。

症状がないことがほとんどなので、骨塩定量の検査で、チェックしてみてはどうでしょうか。